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図3.23 5000系合金突合せ継手の耐力の比較24)

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5086及び5456の3合金(板厚6又は8mm、質別O及びH32)突合せ継手の耐力24)を整理したものである。耐力の平均値Xは、各合金とも質別H32の方がOよりも高い値を持つが、ばらつきの下限値X−3δは両質別間に大差がなく、かつ、質別Oの規格値より低めとなることもある。したがって、5000系合金の場合、質別Hの突合せ継手の耐力は、質別Oのそれと同等とみなされている。
熟処理型合金の例としては、図3.24に6061−T6合金板、図3.25に6063−T5合金押出形材の各突合せ継手の引張強度25)をそれぞれ示す。耐力のばらつきの最低値は前者が質別T4の規格値110N/mm2、後者は質別T1の60N/mm2に近い。また、6N01−T5合金突含せ継手の耐力は前出の表3.50に示したように平均値天が日7N/mm2、ばらつきの最低値は97N/mm2、その下限値X一3δは78N/mm2(サンプル数n=1O)である19)。また、厚さを3mm及び5mmとして母材数7、開先形状及び溶接入熱量を変えたミグ突合せ継手の給果26)は、それぞれ131N/mm2,108N/mm2及び82N/mm2であった。この合金は質別T4の規格がないので、突合せ継手の耐力としては最低値から100N/mm2を設計に用いるが、下限(推定値)は80N/mm2程度となることに注意を要する。
表3.51は、アルミニウム合金板異材質を組合せ、ワイヤを変えてミグ自動溶接した突合せ継手の機械的性質である27)。破断は焼なまし又はT4状態で比べて低強度となる母材側に生じる。これは、展伸材と鋳物材との組合せでも同じである。

 

 

 

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